韓国の「角打ち」

写真は、韓国映画『誤発弾』に登場するソンスルチプ(立飲み屋)

日本植民地時代には、日本から立ち飲みの文化が流入し、ソンスルチプ(立飲み屋)と呼ばれる店ができた。タチチプという言葉も残っているようだ。

また、シュポ飲み、カゲメクジュ、カメクなどとも言われている。

韓国の法律では酒の小売りの免許がかなり緩いようで、次の引用した文章をはじめネットに上がっているものを読むと、全州をはじめ、あちこちに雑貨も酒も売っている店で飲ませるところがかなりあるようだ。

チョン・ウンスク「韓国・全州(チョンジュ)食べ歩き入門」

全州版“角打ち”(格安ビールと名物つまみ)

全州の東部市場の近くにある人気カメク『ジョンイル・シュポ』のファンテクイとビール
日本には酒屋さんの店先で乾きものや缶詰などをつまみに一杯飲ませる角打ちがあるが、韓国にも似たような飲酒文化がある。日本は立ち飲み、韓国は座り飲みという違いはあるが、シュポとかクモンカゲと呼ばれる食料雑貨店で、菓子や雑貨の棚の脇で気楽に飲むという点はよく似ている。
全州の場合は、商品の売場が2、飲酒スペースが8くらいになっているところが多く、そういう業態をカゲメクジュという。カゲは店、メクジュはビールのことだ。
略称“カメク”。ふつうは3000~4000ウォンはする瓶ビールがカメクでは2500ウォンと割安だ。
カメクではつまみも独自な発達を遂げている。その代表がファンテクイ。
冷凍・解凍を繰り返して熟成させた干しダラをよく叩いて炙ったものだ。その身は手で折ると粉を吹くほどで、辛いタレを付けて食べると口中の水分が一気に奪われる。そこにビールを注ぎ込むのが最高なのだ。
週末には外部からの観光客も目立つが、基本的には地元の会社員や若者たちが飲み、笑い、語る場所。韓国大衆酒場の熱気を目の当たりにできる貴重な空間だ。

takabone(たかぼん)「韓国生活雑記帳」(Amebaブログ)

全羅北道の全州(チョンジュ)あたりではシュポ(スーパーマーケット)の店頭でお店の商品をつまみに酒を飲むという文化があって・・・
가게(カゲ:店)+맥주(メクチュ:ビール)で 가게맥주 (カゲメクチュ)、略して 가맥(カメク)というらしいです。
日本で言う「角打ち」ですね。
ソウルの乙支路(ウルチロ)・鍾路(ジョンノ)あたりでも同じようなスタイルがあって通称シュポ飲みと呼ばれています。

チョン・ウンスク「韓国の旅と酒場とグルメ横丁」

日本植民地時代には、日本から立ち飲みや立ち食いの文化が流入し、それが韓国の外食文化の萌芽期と重なり、ソンスルチプ(直訳すると立ち飲み屋)と呼ばれる業態が普及した。
(略)
また、慶尚南道の統営(トンヨン)に残る“タチチプ”と呼ばれる大衆酒場は、今でこそ座って飲むスタイルだが、もともとは日本時代の立ち飲みのタチの音だけが残った例と言われている。