佐賀県方言辞典の角打ち

佐賀縣方言辭典
 かくうち・・・タチザケ
 かくまはし・・・かくうちに同じ

この辞典は1902年に発行されたものである。
ということは、官営八幡製鉄所が創設された1901年頃にはすでに佐賀県では角打ちという言葉が一般に使われていたことになる。
つまり、角打ちの発祥は、八幡製鉄所の労働者とは関係ないということである。

この辞典で、「かくまはし」(角回し)が「かくうち」と同義であるとしていることはとても興味深い。断定はできないが、「かく」(角)は枡のことであり、その枡を回し飲みしていたと考えられるからである。

このことは、柳田國男 「酒の飲みやうの変遷」 に書かれている「カクウチ」や日本語大辞典の「金銭を出し集めて宴をすること(大分県)」とも通じる。