『日本方言大辞典 上巻』(小学館 1989.3発刊)によると、熊本県玉名郡と大分県玖珠郡ではカクウチはカクチである。
また、カクチというのは、言語学でいう重音脱落かと思っていたが、1989年発行の「柳川方言総めぐり」では、「かくちする(角口する):枡の角に口を付けて酒を飲むこと」とある。
「角口」の根拠が知りたいところである。
辞典ではないが、筑豊の炭鉱画家である山本作兵衛のお孫さんが「カクチ」とおっしゃっているのを聞いたことがある。また、私は豊前市の酒屋で「カクチ」と書いた張り紙を見たことがある。