創業大正7年、2018年閉業
「うちの店を支えてきたのは、こうもり傘を質屋に預けて得た硬貨を握りしめて飲みに来るお客さんだ。そういう人がいる間は元旦であれ日曜祭日であれ店を開ける。」と3代目のご主人は言っていた。
夏場は外でも飲めた。 正月は、元旦から開いていたが店の入り口のシャッターは閉まっていて、客は奥の窓から酒を買って外で飲んでいた。
堀川沿いの道路から店内。 知らない人はなかなか入るのが難しい雰囲気もあった。 敷居はない、バリアフリー。
店番をする3代目のおかあさん。 高い天井が昭和の雰囲気を醸していた。
カウンターの上には、仕入れてきたパックものや乾きものがあった。
一番奥のカウンターから見た店内。 奥の壁には流し目のジュリーの大きなポスターが2枚。
「昔風のおいしいにごり酒有ります」の張り紙。
国菊の濁り酒を鶏のから揚げをあてに飲む。 飲食店ではないので、紙製の皿で提供。紙の隅にからしを乗っけてくれた。
するめは酒のあての王道。
紙皿に乗った丸ごと1本のちくわには、もずく(?)が。
かっぱえびせんにマヨネーズをかけてくれることもあった。
七輪であたためた焼きサバ。
焼きサバ、鶏のから揚げ、するめなどを土間の七輪で温めてくれた。
ここの日本酒量り売りは目野酒造の「国の寿」である。 佳撰と上撰が200mlで250円前後で飲めた。
入り口を入って左側の壁面。 ジュリーの大型ポスターと「ルービヒサア」の大きな板看板。
量り売りの他に店主が仕入れてきた酒が旬に応じて提供された。
常連さんが見ているのはテレビ。
堀川があふれて何回もこのレンガ床まで水があふれてきたそうだ。
正面には1枚板で作られた目野酒造の大きな看板が2まい。高い天井やレンガ敷きの床とともに昭和の雰囲気を盛り上げていた。